なに粘土でなに作る?色々な粘土vol.2

夏休み自由研究

さて夏休み!自由研究に粘土造形はいかがでしょう?


もうすぐ『コロナ禍』と言われるようになって2回目の夏休みがきますね。

本来子どもたちはそれぞれ進級・進学し、大きい行事を一つ二つ終えて、ようやく『ぼくの、わたしのクラスはここだ』
という実感が湧いてくるころかと思いますが、行事は中止や延期になり、お昼ごはんは静かに、授業はオンラインや
自宅学習で…と、何だかフワフワモヤモヤと過ごされているお子さまや保護者様も多いのではないでしょうか?

私は先日息子の教育懇談で教室案内の先生に去年の学年とクラスを言ってしまい、とっても静かな廊下で「あっ!!」と
そこそこ大きな声を出してしまいました(^^;

夏休みの自由研究。小学1~6年生まで、ぼーっとした一人息子の興味の幅を広げるチャンスと思い、結構頑張りました。
1か月ぐらい前から何をするかと調べ始め、息子にあれこれ提案し、夏休みが始まる時にはもうある程度計画を立てていました。
『親の自由研究かっ!』の典型です(^^;

(私の勝手な)自由研究の条件

その1、持ち運びしやすいサイズでおさまるもの → 登校初日は持ち物がいっぱいあるため

その2、壊れにくいもの → 一番最初につくった『万華鏡』が初日にして机から落下。ビーズが散乱したらしいので(みんなが拾ってくれた
と笑顔で語っていました。)

その3、制作過程を写真で残しやすいもの → 文章で書くことをなるべく減らす

おまけのその4、子どもたちが興味のあるもの → 学校によるかと思いますが、息子の学校では子どもたちが多数決で一クラス7作品前後を
選び、大きな教室で学年ごとに展示されていました。
本来の自由研究の意味合いとは盛大にズレますが、やはり選ばれたい(私が(^^;)

もちろん本人が楽しく取り組めて、持っていくのが楽しみになるものというのは大前提ですが、どうでしょう?
年齢や興味に合わせて自由自在に何でも作れる『粘土造形』…自由研究にもピッタリではないでしょうか?(前置き長過ぎですね(^^;)

粘土が違うと何が変わる?


今回は色んな種類の粘土を使って、同じものを作り、制作の過程や作品の出来上がり、重さや強度などを比べてみたいと思います。

使う粘土はこちら↓


今回は比較するために、同じぐらいの大きさのクッキーの型を使ってマグネットを作りました。(私に、この手だけで種類の違う色々な粘土を使い
同じぐらいの大きさのものを作る技術はないと判断しました…。)

|それぞれの触った感じは?


①『国産ひのき使用 木粉粘土』→ 他の種類の粘土に比べて繊維がはっきりしています。少~しまとめるのが大変かな?
という感じです。練った感じ水分が多い感触で、型抜きはしやすかったです。

②『石粉粘土』→ 練り始め少し手に付きますが、適度な硬さがあり、粘りもあるので成形がしやすかったです。型抜きもすんなりで、
細かいところもキレイに抜けました。

③『かるいかみねんど かるがる』→ ほんとに軽~いです。こちらも適度な硬さと粘りがあり、型に入れてからも伸ばしやすいです。
紙粘土にありがちなパサパサ感もありません。

④『軽量樹脂 もちっとのびーるねんど』→ こちらはとんでもなく柔らかくて、まさにお餅のようにのび~るのですが、
その分成形がちょっと大変でした。何せ型から抜けない。押すと変形するのはもちろん、型にもくっついてしまいます。おウチにあった米油を
型に塗り、そ~っと抜いてから改めて成形しました。こちらは「練って遊ぶ」のが楽しい粘土かな?と思いました。

⑤『ふんわり軽い粘土 軽量紙粘土』→ 『軽量紙粘土』と記載されていたのですが、練った感じ、原材料、完成品をみると、
樹脂粘土に近いかな?と思います。初めから柔らかさがあるので心地よいですが、やはりその分少し型から抜く時の力加減が難しいです。

⑥『軽量粘土 Players Clay』→ 少しだけ宣伝をさせていただくと…(^^;主原料の違いはありますが、感触や扱いなど樹脂粘土に
近い軽量粘土になります。練り始めは硬さがありますので、お子さまが使うときには保護者様が練ってあげる必要がありますが、練り込むと
耳たぶ程度まで柔らかくなります。今回使った粘土の中では少しお高めですが(^^;、表面がツルツルしていて成形のしやすさは抜群の粘土です。

|乾燥後はどうなる?




◯ 乾燥の前と後の比較

粘土の種類 厚み重さ
①木粉粘土3.7㎝→3.7㎝1.3㎝→1.0㎝10g→4g
②石粉粘土4.0㎝→3.7㎝1.2㎝→1.0㎝18g→9g
③紙粘土4.3㎝→4.0㎝1.4㎝→1.3㎝7g→4g
④もちっとのびーるねんど4.0㎝→3.8㎝1.2㎝→1.2㎝4g→2g
⑤ふんわり軽い粘土3.8㎝→3.7㎝1.2㎝→1.1㎝5g→3g
⑥Players Clay4.0㎝→4.0㎝1.3㎝→1.3㎝9g→8g


思ったより全体的に縮みが少なかったですね。重さは半分くらいになりました!
『Players Clay』だけ縮みがない分なのか、重さもあまり変わりませんでした(^^;

触った感じ、『木粉粘土』、『石粉粘土』、『紙粘土』は表面が硬く押してもへこみません。
『木粉粘土』、『石粉粘土』は紙やすりをかけて滑らかにちょっと丸みをつけました。木粉粘土も細かい目でかけてみたのですが、
白っぽくなってきてしまったので少しだけ。

この3種類は油性のマジックで着色してみました。『紙粘土』は何回か重ね塗りをしてしまうと少しポソポソ感がでできましたが、『石粉粘土』と
『木粉粘土』はスムーズに着色できました。特に『石粉粘土』は自然な色(『紙粘土』より少~し灰色がかっています。)も残そうと思っていたのに、
楽しくて全部塗ってしまいました(^^;

マジックでの着色は手軽で小さい文字なども書きやすいですが、難易度をあげるなら絵の具を使うのもいいですね。

『もちっとのびーるねんど』、『ふんわり軽い粘土』、『Players Clay』は表面は弾力があり(多少の強弱あり)押すとムニっとします。
混色はせず、それぞれそのままの色で作りました。
『もちっとのびーるねんど』と『ふんわり軽い粘土』は、その柔らかさに対応できない私の技術不足のせいか、はたまた乾燥のせいか
ちょっと反リかえってしまいました…。

作品が乾いてから後ろに、両面テープ付きの磁石を貼っています。ここでも『もちっとのびーるねんど』にトラブルが。
性質上なのか、型を抜くときに油を使ってしまったせいなのか、両面テープがくっつかない…木工用ボンドでつけました(^^;

この予測通りにいかないところもハンドメイドの醍醐味ですよね。『もちっとのびーるねんど』に愛着がわいてきました。

|耐久性はどうかな?


最後に持ち運びに耐えうるかのテストを。我が家の食卓テーブル(高さ70㎝)から、一個ずつ落としてみました。

「さすがに割れたらちょっとショックだな~」と思いながら落としましたが、全員無事でした(^^♪

ただ『石粉粘土』や『紙粘土』のようにある程度重さがあって硬い粘土は、サイズが大きくなったり、細かいところなどは破損のリスクが
あがりますので、芯材を入れたりする工夫は必要かと思います。

今回は6種類の粘土で比べてみましたが、同じ種類の粘土でも製造会社さんによって扱いや出来上がりなど違ってきたりしますし、
粘土の種類もまだまだたくさんありますので、機会がありましたらまた、一人自由研究を楽しんでみたいと思います。

その時には、私の技術ももう少し上がっているはず…です(^^;

💡色々な粘土の違いを簡単にご紹介しています『なに粘土でなに作る?色々な粘土vol.1』はコチラ
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